ボックスカーフの魅力とは!?キズが目立たないメンズ革財布
有名ブランド”エルメス(HERMES)”のバッグなどに使われている革素材のひとつが「ボックスカーフ」です。
ここではボックスカーフの特徴及びボックスカーフで仕立てられた革財布の魅力などをご紹介いたします。
ボックスカーフ(boxcalf)とは!?
革のなめし加工には、「植物タンニン鞣し」と「クロム鞣し」の大きく2種類が存在しています。
古くから行われてきているのが「植物タンニン鞣し」で、その後に開発された手法が「クロム鞣し」です。
”ボックスカーフ”はカーフ原皮(子牛皮)をベースに後者の「クロム鞣し加工」を施した上で「シュリンク加工(革の収縮)」を加えることで創出される革。
クロム鞣し加工により作られる代表な革となっています。
ボックスカーフの特徴1:革表面の自然なシボ(シワ)
ボックスカーフ最大の特徴となるのが、革表面に創出される自然な”シボ(シワ)模様”です。
革を収縮させる(シュリンク加工)ことによって作られるボックスカーフの革表面には”シワ(皺)”が創出されることに。
この収縮による”シワ”が”シボ”と呼ばれています。
”シボ”は「型押し加工」によって、作られる革表面の凹凸柄とは、異なり、不規則で自然な風合いとなっているのが特徴。
ボックスカーフにも、いくつか種類が存在しており、各タナリーごとの個性が「シボの形状」「シボの大きさ」などに現れています。
上記写真(フランス産ボックスカーフ)のように、細やかな線状のシボ模様もあれば下記のようなボックス状(四角形)のシボ模様などが存在しています。
ボックスカーフの特徴2:革表面の強度の高さ(キズ付きにくさ)
ボックスカーフは、革を収縮させることによって作られていることから、革表面の密度が高まることによる、「革強度の高さ」が特徴となっています。
一般的な革素材と比較して、革表面にキズが付きにくいのです。
また、キズが付いたとしても、革表面の”シボ”によって、キズが目立たないという効果も。
*キズが付きにくく、キズが付いても目立たない
といった要素がボックスカーフの実用性の高さを生み出しているのです。
ボックスカーフの特徴3:水付着に強い革
基本的に”革”は、共通して水の付着に対する弱さ(水膨れ、水シミ)を有しています。
そんな革素材の中にて、”ボックスカーフ”は
*水付着に対する強さを有している
のが機能的な特徴となっています。
これも前述した”シュリンク(収縮)加工”によるもの。革表面が収縮される密度が高まっていることから、水付着に対して、革繊維内に水が浸み込みにくくなっているのです。
ボックスカーフの特徴4:変化の少ない色彩&革風情
”植物タンニン鞣し”にて作られる革は、時間経過とともに、色や風合いがアンティークへと変化していく、「美しい経年変化」が魅力となっています。
対して、”クロム鞣し”で作られるボックスカーフは、新品時の色彩&革風情が長きにわたって保たれる・・そんな特徴を有しているのです。
”エルメス”などのハイエンドブランドにて、ボックスカーフが使われているのも、そんな「変化の少ない色彩&革風情」が好まれているからです。
ボックスカーフの種類
同じ”ボックスカーフ”と言っても、革を作るタナリーによって、風合い・特徴が異なっています。
ボックスカーフにおいて世界的に有名な地域が「ドイツ」と「フランス」。それぞれの地域にてボックスカーフ専門のタナリーが存在しています。
*べリンガー社(ドイツ)
*デュプイ社(フランス)
*アノネイ社(フランス)
が世界有数のポックスカフーのタナリーです。
上記タナリーの商品にて日本で革財布・革バックに使用されている人気のボックスカーフとなっているのが
*クリスペルカーフ(ドイツ)
*シュランケンカーフ(ドイツ)
*シアギレザー(フランス)
*フランス産ボックスカーフ
です。
●クリスペルカーフとは!?
●シュランケンカーフとは!?
●シアギレザーとは!?
おすすめのボックスカーフのメンズ革財布
ここでは、人気の日本革ブランド「ココマイスター(COCOMEISTERとは!?)」が創作しているフランス産ボックスカーフ(シアギレザー)仕立ての革財布をご紹介したいと思います。
フランス産ボックスカーフならではの革風情・繊細さを感じていただければと思います。
カヴァレオ・キファル(長財布)
●ブランド:COCOMEISTER
●外装:シアギレザー(フランス産ボックスカーフ)
●色彩:ネロ、ブルラーゴ、他全4色
カヴァレオ・シンバ(ラウンドファスナー長財布)
●ブランド:COCOMEISTER
●外装:シアギレザー(フランス産ボックスカーフ)
●色彩:ネロ、ブルラーゴ、他全4色
カヴァレオ・ヘローエ(二つ折り財布)
●ブランド:COCOMEISTER
●外装:シアギレザー(フランス産ボックスカーフ)
●色彩:ネロ、ブルラーゴ、他全4色
ボックスカーフのお手入れ
ボックスカーフ仕立ての革財布は、他の革と比較して、強度が高く(キズ付きにくい)、水濡れにも強いことから、特別な日常のお手入れは不要です。
*お手入れがほとんど必要ない
ことも、ボックスカーフ財布の魅力となっています。
日々財布を使用していれば、脂分が抜けてしまうこともありませんので、基本的に”クリーム”などでのお手入れは必要としません。
汚れやほこりなどが目についたときに、お手入れ専用のブラシにて、汚れ・ほこりを取り払う・・・その程度のお手入れで充分です。
「防水スプレー」も不要。
ヘタに防水スプレーを使用してしまうことで、せっかくの美しい色彩が”変化(くすむ)”してしまうといった逆効果を生じてしまうことがあります。
ボックスカーフの革小物(名刺入れ・小銭入れ)
ボックスカーフの革財布を利用していると、同じボックスカーフで仕立てられた「名刺入れ」「小銭入れ」などを揃えたくなるものです。
ここでは、先ほどご紹介した革財布と同じフランス産ボックスカーフ(シアギレザー)で作られた「名刺入れ」「小銭入れ」をご紹介いたします。
カヴァレオ・ザワディ(小銭入れ)
●ブランド:COCOMEISTER
●外装:シアギレザー(フランス産ボックスカーフ)
●色彩:ネロ、ブルラーゴ、他全4色
カヴァレオ・バルア(名刺入れ)
●ブランド:COCOMEISTER
●外装:シアギレザー(フランス産ボックスカーフ)
●色彩:ネロ、ブルラーゴ、他全4色
まとめ
ボックスカーフ財布は、革強度が高く、傷つきにくい丈夫な革。水濡れにも強いので、とても実用性の高い財布アイテムとなります。
また、新品時の状態(色・風合い)が長く維持されるのも特徴となっており、経年変化があまり好みでない方に高い支持を得ています。